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【特集:最新SUV「絶対試乗!」主義(5)】編集長の故郷グルメツアーは、三菱アウトランダーPHEVとマツダCX-60の上級SUVフルコースを味わう旅だった

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【特集:最新SUV「絶対試乗!」主義(5)】編集長の故郷グルメツアーは、三菱アウトランダーPHEVとマツダCX-60の上級SUVフルコースを味わう旅だった

旅に出るのに理由はいるのか、いらないのか。今回は何とか理由をつけて(?)自分の故郷を周りながら、ついでに美味しい地元料理を堪能。乗りたい2台のSUVで往復約1400kmのドライブを楽しんだ。「絶対試乗!」主義、ちょっとグルメな国産車編は初春の青森を目指してみた。

やっぱり旅はグルメ。絶対に譲れない
今回の企画が決まった時、勝手に頭の中ではくるりの「ハイウェイ」という曲が流れていた。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

僕が旅に出る理由……。一瞬考えてみたが、そもそも旅に出るのに理由なんているのか、自問自答。

まあせめて「花粉は避けたい」。あと今回は編集部期待のルーキー川内、そして巨匠・永元カメラマンも同行するので、「ふたりがあまり行ったことのない場所にしたい」。

時期は3月初旬。花粉を避けるなら北。だが、暦の上では春でも、この時期の北東北はまだまだ雪がある。

だから当然スタッドレスタイヤが必要だし、行動範囲を広げようと思えば突然の悪路に遭遇することも。だがそんなときも今回のようなSUV×4WDのモデルなら心配はいらない

しかも偶然にも、今回乗ってみたかった2台は、どちらもスタッドレスタイヤを履いていた。東北に決定だ。ならば自分の故郷・青森県八戸市に行くことにしよう。

慣れた道のりを走るので、そのクルマの特性や違いをしっかりと確認していきたい・・・もっとも実は、取材ダンドリを考える頭の中では今回の旅で何を食べるかをずっと考えていた。

時には仕事を忘れて旅を楽しむことも大切。旅といえば、食事。その土地の名産物や料理を食べてみたいと思う。

だから、今回もできる限り、地元の物、この地方でしか食べられないようなものを選んだ。自分は当たり前に食べてきた物でも、地域によっては当たり前じゃないこともある。その感想を聞けたのも大きな収穫である。

東京から約600km。「相棒たち」を堪能しよう
さて、ざっくりと旅のルートを説明すると、東京−八戸間は基本、東北自動車道をひたすら北上、約600kmである。

常磐道経由や三陸縦貫自動車道などいくつかルートはあるが、今回は今までも帰省で何度も使っている東北道で行くことにした。

東北道は景色や道も単調なのだが、私にとっては慣れ親しんだコース。120km/h区間も増え、いまだ交通量が少なめな東北道は、クルマを楽しむには最高のルートだと思っている。

そんな旅の相棒は、三菱アウトランダーPHEVとマツダCX-60。この2台はボディサイズや価格帯も近く、今回の旅は2台をじっくりと堪能するいい機会になりそうだ。

まず往路はアウトランダーPHEVのハンドルを握った。

アウトランダーPHEVはプリウスPHEVに次ぐ日本におけるPHEVの元祖とも言えるモデルだ。二代目になりハイブリッドシステムだけでなく、クルマ全体として大幅に進化し、洗練された。

一般道路では基本モータードライブで、BEVのような滑らかな走りが特徴。静粛性も高く、車内は常に静か。高速道路でもそれは変わらずだが、それでいて加速時などアクセルペダルを踏み込めば、ヒュイーンとレスポンス良く気持ち良い加速感が味わえるのもアウトランダーPHEVならではだ。

足まわりは路面のうねりや段差を拾わず、終始フラットな乗り心地で今回のような高速移動はかなり快適。あっという間に目的地まで半分の約300km、3時間近くを走り切った。

ご当地やら海鮮やらで故郷への旅を味わう
そこで国見サービスエリアで一度休憩。ここではご当地のグルメやお土産を物色。これも旅の楽しみのひとつだ。

再び走り出す。いつも思うが、八戸までの道のりはここからが長い。何せ本州イチ面積の広い岩手県がある。

そこでここからは精度の高いマイパイロットに頼ってみる。アウトランダーの場合はナビリンク機能によって、コーナー手前で減速するアシストも付くのだが、東北道でももちろん作動した。

そうした中、同行したカメラマンとは会話を楽しむ。MotorMagazine誌の昔話や撮影裏話など興味は尽きない。

左手にそびえ立つ岩手山の姿が見えてきた。そろそろゴールは近い。ここまで来ればあともう少し・・・ほどなく目的地、青森県八戸市に到着。

全国屈指の水産都市でもある八戸の見どころは、やはり海沿いにある。国の天然記念物に指定されている蕪島、三陸復興国立公園内にある種差海岸、あとはやはり海鮮グルメといったところだろうか。

八戸ではまず昼食、その後は海沿いをドライブ、夕方には投宿。そのタイミングで自分はアウトランダーPHEVを友人の自宅で充電させてもらうことにした。

夜は同級生が店長を務める日本料理店で地元の食材を使った料理を堪能。食事をしながら、仕事の話からくだらない話まで話題は尽きず、閉店まで長居してしまった。

翌朝、出発の時である。地元でも大人気で休日には大行列ができる食堂へ2人を案内した。その間私はおにぎり1個で空腹を我慢して、一人で地元をドライブすることに。

そういえば、いつの間にか東京での暮らしの方が長くなっていた。それでも、ここへ来て見慣れた景色を見れば生まれ育った場所はいつまで経っても故郷なんだなと感傷に浸っていたら、満腹になってごきげんな2人が帰ってきた。

仲間に支えられながら、また旅に出よう
復路の相棒はマツダCX-60だ。乗り換えて、八戸市を出発する。

電動感強めで先進的なアウトランダーPHEVと比べると、縦置き直列6気筒エンジン+後輪駆動の組み合わせの走りは真逆の印象で、旧き佳きクルマらしさが漂う。

3.3L直6ディーゼルターボエンジンの、その目覚めとともにアクセルペダルから伝わる、少し荒々しい鼓動も気分を高めてくれる。

足まわりはかなり引き締まっていて少々硬いが、センター付近の精密感高めのステアリングなどは欧州車のようである。レーンチェンジ時のシャープさからも、かなりスポーティに振っていることが伝わる。

帰路は少し疲れも見えてくるかなと思ったが、CX-60となら帰路も楽しめそうな気がした。まだまだ改良で進化していきそうだが、国産車でこのパッケージングに乗れること自体がワクワクするし、これからどうなっていくのかと期待してしまう。

今の時代にこのようなクルマを作ってしまうマツダの独自性には正直、惚れた。

ここからは休息しながら帰京。羽生SAに到着した時はすでに23時だったが、疲労感が少なかったのは運転と旅が楽しめた結果だ。

旅に出る理由も楽しみ方も人それぞれだが、今回の旅は同行者があまり行ったことのない場所で私の故郷だったので、案内係に徹したが、その感想を聞くことで自分では今まで気づかなかった地元の良さを再確認することもできた。

そして、この旅で改めて自分は多くの人に支えられていることに気づいた。持つべきものは友であり、仲間。かけがえのない存在だ。ありがとう、みんな。早くも次の目的地が浮かんでしまった。(文:中村圭吾 MotorMagazine編集部/写真:永元秀和)

アウトランダーPHEV&CX-60 試乗車両 主要諸元
三菱 アウトランダー PHEV(P) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4710×1860×1745mm
●ホイールベース:2705mm
●車両重量:2110kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター
●総排気量:2359cc
●最高出力:98kW(133ps)/5000rpm
●最大トルク:195Nm/4300rpm
●モーター最高出力:前85kW、後100kW
●モーター最大トルク:前255Nm、後195Nm
●トランスミッション:ー
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・56L
●WLTCモード燃費:16.2km/L
●タイヤサイズ:255/45R20
●車両価格(税込):602万3600円

マツダ CX-60 XDハイブリッド プレミアムモダン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm
●ホイールベース:2870mm
●車両重量:1940kg
●エンジン:直6 DOHCディーゼルターボ+モーター
●総排気量:3283cc
●最高出力:187kW(254ps)/3750rpm
●最大トルク:550Nm(56.1kgm)/1500-2400rpm
●モーター最高出力:12kW(16.3ps)/900rpm
●モーター最大トルク:153Nm(15.6kgm)/200rpm
●トランスミッション:8速トルコンレスAT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:軽油・58L
●WLTCモード燃費:21.0km/L
●タイヤサイズ:235/50R20
●車両価格(税込):567万0500円

[ アルバム : 最新SUV「絶対試乗!」主義(5) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

1件
  • ko2********
    60は『自称スポーツカー』ということでいいでしょうか
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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